田舎の道と犬の散歩

私の実家はド田舎とまではいかずとも、まぁまぁな田舎です。

 

基本、近隣には代々昔からそこに住む人たちが多く、小さな田畑を持ち、昔からの古い家に3世代で同居している。一家に一台軽トラである。

 

とはいえ私の両親は別の出身だし、ちいさな田舎にポンポンポンと建った新興住宅地なのでハッキリ言って新参者。

 

しかも私たち一家が住み始めた頃は、私の祖母も同居することになりまして、祖母が近所を散歩中、元から住む人であろう、なんの変哲もない農作業中のばばあさんに「よそ者!」と怒鳴られることはあるくらいの田舎でした。何年も経ち変人ではないと認められれば、よそよそしいものの「よそ者!」と言われることはありませんでした。

 

ともかく小さな頃から、私はこの田舎の農作業服を着たじじいさんとばばあさんが、なぜだか怖くて(彼岸島の島民に対する恐怖に似ています)歩いている先の道に発見すると反射出来に道を変えます。ただ露骨にやるのは良くないので、それとなく道を変えるのですが、回避しまくりです。

 

この回避のせいで犬の散歩中、家に帰るに帰れず延々と歩くなか同じ道に行くこともある、犬の散歩で同じ道を何度も通ったりする変な子だと思われたかもしれません。