初めてカップやきそばを作った日

小学生の頃のことなんですけど、だいたい母親は朝からラストまでパチンコ行ってて、あの当時はどこ行ってるのかわかってなかったけど。学校から帰ってきてもあまりいなかったかな。まぁ母方の祖母と同居してたんてすが、この祖母は母親にとってはかなりの猛毒だったんですよね。私にとっては、悪いおばちゃんまではいきませんでしたが、たまに母親の悪口を言ってくるので、その時だけクソババアでした。

 

父親は出張で日曜しかいませんでした。完全に空気と化していましたね。

 

学校が休みの日、家には両親いなくて、祖母と小学生低学年の二人組。昼ごはんはカップ焼きそばを食べようということに。

 

しかしですよ。祖母と私は、一度もカップ焼きそばを作ったことが無かったんですね。カップラーメンならあるけども。

で、お湯を沸かして湯を入れました。3分経ちまして。はて、ここでこの次どうしたらいいかわからないという問題が発生しました。

私の頭の中では(たぶん祖母も)入れたお湯は全部麺に吸収されるものと思っていましたね。完全に間違えです。今ならわかります。

そうして二人で蓋を開けたらお湯が少しも減ってないではないですか、アホなんですよ。湯切りするという発想はありませんでした。たぶんソース入れたらいいんだと思い、湯切りせずにソースを入れました。そうしたらね。

あれ?なにかおかしいと私は気がつきました。こんな焼きそばにソース汁がなみなみとあることなんてありますか?と。

その時ふと、湯を捨てなきゃいかんのではと思ったのですが、いや味が薄くなるかもしれない。いやでも湯を捨ててみようか。え?どうやって湯を捨てればいいの?このまま捨てたら麺まで捨ててしまう。やめといたほうがいいな。

色んなことを考えているうちに、これもしかしたら、これが焼きそばなのかもしれないと思いまして。

そのまま、焼きそば汁?的なものを二人で食べました。味は美味しかったです。

 

それからしばらくカップ焼きそばを食べる機会はなかったのですが、数年してカップ焼きそばを食べるときに作り方を理解しました。そうか、3分立ったら湯切りをするんだと。

ちゃんと湯切りできるとこあるじゃんみたいな。本当にどうしようもないアホでした。