母親が壊れたと思った日

私の母親は、祖母の代から続く、いやもっと前からなのかもしれませんが、今で言う虐待を受けてきた人間だと思われます。

 

それはまぁ置いといてですね。

 

高校生の時、お昼は基本、学校近くのコンビニか、購買でパンか、学食で麺類、時々父親のついでと母が弁当を持たせてくれました。

私はこの弁当があまり好きではありませんでした。作ってもらっといてなんですが、冷凍食品が入ってなくて、煮物と野菜と肉の炒めもの、ひじきとかそんなんでした。大人になると冷凍食品使わないって凄いことだと気がつくんですけど、私は友達の弁当箱に入ってる冷凍食品が羨ましかったです。

すみません。

 

で、ある夏の日、学校に出かけようとしたら、母に弁当を渡されました。正直、購買で買いたかったし、弁当いらなかったのですが。一応ありがたく自転車の前かごにのせ、学校へ持っていきました。(ちなみにお小遣いはありませんから、自分でバイトしたお金でお昼ご飯とかも買ってました。)

 

少しして、弁当がいつもより重いことに気がつきまして、何が入っているんだろうかと結構ワクワクしました。

 

その日は学校が午前だけだったのです。なのでその後部活に行ってお昼を食べることに。

 

いつもより重くて、重厚な感じがする弁当にわくわくしながら封を解くと…なんとですね。

家で一番分厚くて重い皿の上におにぎりが2つとたくあん数切れが…ラップしてあったけど。びっくりしました。

 

こんな分厚くて重い皿を私は持ち歩いていたのかと。割れなくて良かったと。だけど、母は大丈夫なのかと不安になりました。

周りにいた友達はびっくりしていましたが、私もです。

 

とうとうですね。母がおかしくなったと思って、家に帰りました。

母におにぎりはいいけど、さすがにお皿はやめて欲しい、むしろこれからは本当に弁当いらないとやんわり言うと母は疲れた顔で「疲れちゃって」と。

 

それからは母はまた普通に?戻りましたけど。

身近な人がなんかおかしくなると恐怖を感じますね。