死ぬかと思った 折りたたみ自転車に乗って

お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」

 

最初に思い浮かんだのは、小学生の時のことです。

当時、うちに大人が使うような折りたたみ自転車がありまして、たまに乗ってたんですよ。ウェーイって。

その日も学校から帰ってきて折りたたみ自転車でに乗って、友達と一緒にあぜ道に繰り出したんです。それでですね、折りたたみ自転車のハンドル部分のロックをし忘れていてですね。途中でハンドルのとこがパカッと開いたんですよ。そのまま近くにあった、結構大きめな側溝に落ちました。深さは1メートル以上、幅は90センチくらいだったでしょうか。いつも水が殆ど無くて、緑のコケ?みたいなのが底を埋め尽くしていまして、いわゆるドブなんですけど。

 

その側溝にはコンクリでできた巨大な鉛筆のような杭が橋みたいにかけてあって。いらないから放置されているようでしたが。下手したら尖った鉛筆の先にぶつかってたなと。死んでたなと。小学生ながら恐怖でした。奇跡的に怪我はかすり傷程度でしたけど。人間って恐怖に陥ると笑っちゃうんですね。

 

側溝からどうにか這い上がったら、何故か笑いが止まらなくて田んぼが広がるあぜ道に横たわって友達としばらく笑っていました。

それは本当に死ぬかと思いました。